【三条市】冬期にみがかれた民俗芸能。下田郷資料館に中浦歌舞伎に関する展示がありました。
2024年12月に下田郷資料館で中浦歌舞伎に関する写真の展示がありました。左の写真下部に「仮名手本忠臣蔵、大序鶴岡の饗応、昭和58年前後、中浦小学校」とあります。中浦小学校は1996年に閉校しており、現在の三条市立飯田小学校と統合しています。右の写真は「鹿峠中学校、郷土芸能クラブ」とあります。鹿峠中学校は1986年に下田中学校と統合して現在はありません。中浦歌舞伎についての解説です。明治13年に、解散した加茂の一座の芝居道具を、中浦歌舞伎が当時は大金だった150円で質から買い取り、芸をみがくために、与板町から歌舞伎の師匠を招き、農繁期を避けて冬期2年間にわたって芸の習得に励んだとあります。その後一時衰えるも、大正天皇即位のお祝いのときに、奉祝仮装行列に歌舞伎衣装をつけて参加したことから、再び上演されることになりました。出し物は20幕以上あったが、役者の高齢化や衣装等の老朽化などにより、時代とともに上演は困難となり、現在は公演されていないとあります。写真は昭和47年11月11日の公演時の楽屋の写真です。下田に中浦歌舞伎のような民俗芸能が存在したことを今まで知りませんでした。下田郷資料館には、他にも様々な民俗資料が展示されています。かつての暮らしに想いを馳せてみては如何でしょうか?
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